Workflow

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データ割り当て

Medit ClinicCADでは使用可能なデータ(支台歯データモジュールと施術前データモジュール)に基づき修復物の形状作成をするために2つのワークフローを備えています。 各ワークフローは、マージンライン作成またはデータ選択から修復物の形状の最終カスタム作成までユーザーをガイドする連続的なステップで構成されています。 アプリを起動後に、ユーザーはモジュールの1つを選択し、少なくとも1つのデータを対象のアーチに割り当てる必要があります。

施術前データ 支台歯データ
  • 卵殻型クラウンとブリッジの形状作成
  • 施術前データに基づく形状に対応
⚠️ご注意ください
べニア、コーピング、インレーまたはオンレーがMedit Linkフォームに登録されている場合には、このモジュールは無効になります。
  • 単体クラウン、ポンティック付きブリッジ、べニア、インレー、オンレー、コーピングの形状作成
  • 歯のライブラリを使用して支台歯データに基づく形状作成に対応
  • 単体クラウン(小臼歯と大臼歯のみ)の「自動作成」モードに対応
  • 歯頸部インレーの形状作成のワークフローに対応
  • データの割り当てウィンドウ経由で参照用の施術前データをインポート可能
🔎注意
* 歯頸部インレーの形状作成方法の詳細ついては、このガイドの別表をご参照ください。


スキャンデータを割り当て後に、ワークフローの最初のステップに入ります。 選択したモジュールに関係なく、このステップには左下隅にある2つのデータ管理ツール(データの整列とデータ編集)が含まれます。 オプションですが、これらのツールを使用すると、インポートしたスキャンデータを見直して再調整でき、後続のステップでの修復物の形状作成の際に高い正確性とより良い結果に結びつくことになります。

workflow_data_alignment_and_editing

⚠️注意
最初のステップに戻り、これらの2つのツールのいずれかを使用すると、修復物の形状作成での進行を失うことになります。

データの整列

咬合面への正しいデータ整列は、後続の自動化プロセスの正確性を確保するために不可欠です。 大部分のケースでスキャンデータはインポート時に自動で整列されます。 しかし、何らかの理由で整列に失敗した場合、整列を手動で完成させるよう求められます。

  1. データを手動で再度整列するには、下部にあるツールボックスの「データ分離」をクリックして開始します。
  2. 次に、「3つの点で揃える」または「4つの点で揃える」のいずれかを使用して、データ上の点に対応する番号を設定します。
  • 点を間違って設定した場合には、「点を削除」を使用して最後に追加した点を削除します。
    data_alignment__4
  •  半アーチ データで作業している場合、 「半アーチ整列」機能を使用するとさらに正確に整列できます。
    data_alignment__5

3. 右側の複数表示でデータの整列を確認します。 必要に応じて、右クリックして回転し、両方のマウスボタンを使用して移動させて調整します。

4. 終了したら、右下隅の「完了」をクリックし、最初のワークフローステップに戻ります。

データ編集

データ編集機能では、インポートしたスキャンデータの調整のためのツールを提供し、他のプログラムでの支台歯形成の必要性を取り除きます。 スキャンデータを整えることで作業プロセスをスピードアップでき、より正確な形状の結果を得られるようになります。提供されているツールを使用すると、余分または必要のないデータ部分のトリミング、データ面の修正、穴の充填(もしあれば)を行えます。

データのトリミング方法

トリミングツールはモジュールに入ると自動で有効になります。 

1. 選択ツールを選択して開始し、削除する必要があるデータ部分を指定します。

SmartTeethSelection@3x (1)(1)スマートティース選択歯肉部分以外の歯列弓/アーチの歯全てを自動で選択します。
SelectBrush_Smallブラシ選択画面上に手書きで描かれたパス上のすべてのものを選択します。 前面のみが選択されます。
ブラシには3つのサイズがあります。
SmartSelection_Smallスマートシングルトゥース選択歯肉の部分を省いて、1本の歯の領域を自動で選択します。 歯の上でマウスをクリックしてドラッグします。
SelectPolygon_n@3x (1)(1)多角形選択画面上で描いた多角形内のすべてのものを選択します。
CommandTools-SelectFloodFill_n@2x(1)塗りつぶし選択マウスの動作に基づき、連結している領域を選択します。

2. 必要に応じて、以下のツールオプションを使用して選択した領域を修正します。

AutoFillSelection_n@2x (1)選択した領域を自動入力する選択した領域に自動入力します。
CommandTools-ShrinkFlag_n@2x (1)選択領域の縮小ボタンを押すたびに選択領域が縮小されます。
EditAreaSelect_Small_n@3x (1)選択した領域を拡大ボタンを押す度に選択した領域が拡大します。
ShortcutInvertSelection@3x (1)選択済み領域を反転選択領域を反転します。
  • 「選択解除モード」をオンにして手動で選択を修正するか、「すべての選択範囲を解除」を使用して自動ですべての選択を解除することもできます。

3. トリミングを完了するには、「選択された領域を削除」をクリックします。

穴の充填方法

1. 「穴の充填」ツールに変更します。

2. データが欠落している領域を探し、「穴の最大周囲長」スライダーを調整します。
「充填された穴に隣接色を使用」オプションがオンの場合、プログラムは一致するカラーパレットを使用して領域を埋め、その他の場合にはグレーで埋めます。

3. 「適用」をクリックし、新しいメッシュで穴を埋めます。

データのスカルプティング方法

修正したいデータの領域を探し、提供されているツールを使用してデータを削除、またはその部分をスムースにしモーフします。 「グルーブ」オプションを使用してより解剖学的咬合面にスカルプティングすることもできます。スカルプティングブラシの強度と大きさは調整できます。

完了したら、右下隅の「完了」をクリックして、最初のワークフローステップに戻ります。